車選びの失敗談 買ってからの「しまった」は笑えるか!?

自動車

こんにちは。塾長です。

車は高額商品の代表とも言えるものですね。

新車は特にそうですが、価格を抑えることができる中古車では、魅力的な価格ゆえに、買ってから「しまったぁ!」となってしまったケースも多くあると言います。

今回は、そんな「しまったぁ!」な失敗談と、併せて対策案をまとめてみました。

まずは「新車編」行ってみましょう。

失敗①一目ぼれで買ったらビミョーだった

TVで流れる車のCM。

メーカー各社、車をどれだけ魅力的に魅せるかでしのぎを削っています。

買おうと思っていなくとも、「次買うときは…」なんて密かに考えてたりもするのではないでしょうか。

特に買い替えの次期や、購入準備が整った時などはCMの影響は大きくなるもので、お目当ての車が決まっていなければ、ファーストインプレッション(第一印象)が決め手になる「一目ぼれ買い」という選択をする人もおられます。

ところが、その「一目ぼれ買い」は「先入観」が先行しすぎてしまっているため、多くの場合、「こんなはずじゃなかった」結果になってしまいます。

見方を変えれば、車のTVコマーシャルは人の印象をここまで仕向けられてしまうほど「巧く造られている」と言え、感心させられるものがありますね。

「一目ぼれ買い」の対策

最大のあやまちは「その車のステータスを一切見なかった事」にあります。

いくら車に興味がないという人でも、「自分のライフスタイルに合うかどうか」くらいはチェックすべきですね。

失敗②買ったらリコール

リコールとは、メーカーが車をリリースした後に不具合や保安基準不適合になることが発覚した場合に、所有者(使用者)に通達して回収し、無料修理をすることをいいます。

ただ、メーカーがリコールと定めるのは「安全に対して重篤な場合」で、軽微な不具合はリコールと認めないケースがほとんど

ユーザーから多く苦情があった不具合が次期型やモデルチェンジ、マイナーチェンジ車両では改善されていた…なんて事はよくあります。

リコールの対策

リコール自体はメーカーが無料で修理してくれるので、それほど気にしなくてもいいのですが、メーカーがリコールと認めない不具合には注意すべきです。

最新型の場合はちょっと難しいですが、旧型がある車種は歴代の不具合を調べてみるのもアリですし、同じ車両のオーナーに話を聞くのも有益でしょう。

失敗③買ってからすぐにモデルチェンジ

これは、完全に買い時を間違えた「勿体ない」パターンですね。

営業マンも「もう少し待てばモデルチェンジしますよ」なんて、よっぽど長い付き合いとかでない限り親切に言ってはくれないでしょう。

モデルチェンジされて失敗の対策

これは「モデルチェンジの時期を把握する」以外にありませんね。

車情報誌や、インターネットである程度のタイミングを予測する事は可能です。

思い切って営業マンに聞いてしまうのもアリかもしれません。

失敗④メーカー違いで勤務先の駐車場に停められない

自動車メーカーや、その系列会社の社員規定で「自社ブランドの車しか駐車できない」のはよくある事のようです。

メーカー勤務の場合はさすがに周知されている事と思いますが、気を付けるべきは系列会社に勤務されている場合です。

元請け会社(メーカー)に対して忖度する傾向にあり、「暗黙の了解」的なことになっているケースもあるようです。

そんな会社事情を知らずにいると、社内での印象を悪くしたりしかねません。

メーカー違いで失敗の対策

自身が車関係の職に就いている以上、こういった「ルール」は存在するという意識を持ちましょう。

また、普段から先輩や上司と良好な関係を築き「情報の共有」をすることで未然に回避が出来ます。

どうしてもな場合も、親身になって相談に乗ってくれるかもしれません。

次は「中古車編」行ってみましょう。

失敗⑤「現状販売」に手を出して失敗

これは「総支払額」若しくは「車体価格」の安さに飛びついた結果ですね。

現状販売は、文字通り「展示している状態そのままで売ります」ということで、販売店による整備や保証もありません。

それだけ「諸費用」が削られ、総支払額がかなり抑えられるため魅力的ですが、納車後のトラブルには一切関与しないのが通説です。

そのため、トラブルが出た際は全て自己負担になり、かえって高くつくことが往々にしてあります。

「車検も同時にやってもらったから大丈夫」

という人もおられますが、これが「勘違い」なんです。

そもそも、車検は「公道を走るための最低基準をクリアした証明」で、当然ですが業者は車検の通し方を知っています

少し大げさな例えで言うと、現状の車のタイヤ溝が交換するレベルにすり減っていたら、車検に通るタイヤに替えて車検に通った後で現状のタイヤに戻して納車する、などと言った感じです。(これを実際やったらアウトです)

現状販売で失敗の対策

極論で言えば、「現状販売の車は買わない」のが一番です。

消費者契約法では、不当な業者の営業で消費者が不利益をこうむらないように契約解除が出来る法律もあります。

が、手続きをしなければならず、場合によっては裁判になったりもするため、部品取りとして購入するか、プロ級に知識と経験がある人以外は「見送る」のが賢明です。

消費者契約法/消費者庁HP

失敗⑥タイヤのアライメント未調整

ディーラー以外の販売店で車を用立てした時にもアライメントという、タイヤの様々な角度の調整を行います。

それらは有償サービス案件の場合も多く、ケチった結果、右左折の度にスキール音が鳴る現象がしばらく続き、古くはないフロントタイヤがパンク。

後にアライメント調整を依頼して見てもらったところ、「前輪が極端なトーインになっていた」ことが判明。

タイヤ2本分無駄に出費したという事例があります。

恥ずかしながら、私塾長の実体験であります。(泣)

アライメントで失敗の対策

単純に「安全に関する検査に妥協するな」ということでしょう。

特に走行性能に特化したスポーツカーの場合は、ケチってはいけない部分であると言えます。

アライメントはバランスが命と言うべきもので、少しでもバランスが崩れれば「燃費の悪化」「タイヤの偏摩耗」「運転の違和感」などがもれなく付いてきます。

安全に直結するモノですので、プロにお願いして損はありません。

失敗⑦ずさんな業務で「無保険」だった

中古車販売店と保険業務は連携しているのがほとんどですが、まれに連携しているようでしていないケースもあったりします。

保険の代理店と連携し、そこのスタッフが常駐、若しくはすぐに動けるような体制に整っているのが普通です。

しかし、販売店のスタッフが代理店の橋渡し業務をするところもあり、そういったところでは間接的になってしまうため、業務がスムースにいきません。

印鑑相違で書類再提出、印鑑不鮮明でまた再提出、また印鑑不鮮明で再提出、音沙汰がなくなったと思ったら保険証券がいつまでたっても届かず、車を手放す時に「無保険」だったことが初めて判明する事例があります。

連投で恐縮ですが、私塾長の実体験です。

これを知ったときは、もう「血の気が引く」思いでした。

事故がなくて本当に良かったと、心の底から安堵したことを覚えています。

後で調べたところ、その販売店は悪名高いことで有名なようでした。

今はもう無くなっています。

ずさんな業務で失敗の対策

保険は車よりも大きいお金が動く契約なので、そもそも販売店が代行している時点でアウトだったんですね。

名刺には「販売店の保険部」と書かれていました。保険会社の社員が改めて契約を進めるのが本来の有り方です。

ちゃんと保険会社の社員が対応していないと、私のように「いつの間にか無保険」にされているかもしれません。

「対応するのは保険会社の社員か」「保険証券は手元に届いたか」の2点を注意するのはもちろん、ネットで口コミを調べるのもアリですね。

失敗⑧バックカメラが繋がっていなかった

ナビ本体が故障などして、メーカー違いの物を取り付けている場合、元ついていたバックカメラとの互換性はなく、取り付けが素人の場合は接続を絶っているケースもあるようです。

当然、「カメラは付いているけれど機能しない」のでバックカメラを互換性の物にするか、変換アダプターを入手するかになると思います。

バックカメラが繋がっていなかった失敗の対策

これは後にリカバリーできるのでそれほど重篤な失敗ではないのですが、もし販売店にその説明がなかった場合、瑕疵かしとして是正を要求できるので、参考までに。

失敗⑨車検に通らないパーツがあった

車検が残った状態で購入した場合に多いトラブルとして、車検非対応のパーツが組まれていることが挙げられます。

車検適応品を調達したり、組み換え工賃が発生したりで車検代が高くなってしまうこともままあるようです。

車検非対応の社外品パーツはマフラー、ヘッドライト、フォグライト、サスペンションと意外に多いものです。

商談の段階でスタッフからその説明があった場合、「次の車検の時には車検適合品に組み替えなければならない」ことを承知するか、車検適合品を用立てするよう交渉する必要があります。

車検非対応のパーツがあって失敗の対策

ランプ類などは比較的価格も手頃なため気にならない事もありますが、マフラーなど専門の機材や工具、知識を要するものに至っては素人では難しいため、プロにお願いすることになります。

そうした場合、工賃は別途かかりますし、適合品の用意などで車検にかかる日数も伸びてしまいます。

先にも触れたように、販売員は顧客に対して不利益となる事案も説明しなければならない義務があるのですが、一部の業者では販売実績主義のような思想が横行しているケースもあり、注意が必要です。

とはいえ今は情報化社会、スマホがあればある程度の事は調べられます。

また、事案の解説文言が難しかったりしたら、知恵袋のような「窓口」もあるので、活用しない手はありませんね。

  • 商談の段階で車検非対応のパーツの有無を確認する
  • もしあれば純正品、若しくは車検適合品の用立てを交渉する

この2点を抑えれば、車検になったときに起こるトラブルは大きく回避できるでしょう。もし、曖昧あいまいな表現や言い回しではぐらかされたりする場合は、商談を決裂させてもいいと思います。

どんなに魅力的な物件でも、今後何らかのトラブルに見舞われるのは明白です。

後悔しないためにも、販売員に流されずに毅然きぜんとした態度を示すことも必要です。

因みに、「帰る」意志を示したのに帰らせない場合は、消費者契約法4条3項2号の退去妨害という法律違反になります。

失敗⑩ナビが壊れるのが早かった

カーナビ付きの物件は、本体が中古で安く入手できたとしても取り付けが難しく、工賃が割高になることから魅力的です。

が、これは「運が悪かった」としか言えない事案です。

試乗で作動を確認して、納車からしばらくは問題なく使えていた場合に限定されるのですが、もし試乗で作動を確認せず、販売員からも説明はなく、納車後まもなく「壊れていた」事が発覚した場合は、販売店側の瑕疵かしが認められる可能性があります。

ナビが早く壊れて失敗の対策

上記のように、瑕疵として訴えれる場合を除外しては、ナビのような単体で高額になり得る付属品まで対応する保障を付けるのが効果的な対策と言えます

付いているナビが古ければ、有償保障でも付ける意義はあるでしょう。

失敗⑪実は事故車だった

事故車とは、定義上修復歴がある車両を言います。

よって、必ずしも交通事故や自然災害に見舞われた車両とは限らないため、程度の幅が広いと言えます。

修復歴とされる箇所は以下の9ヶ所です。その中の1ヶ所でも修復や損傷が認められれば、程度に関わらず修復有り車両=事故車という扱いになります。

  • 骨格フレーム
  • フロントクロスメンバー
  • フロントインサイドパネル
  • ラジエーターコアサポート
  • ダッシュパネル
  • ピラー
  • ルームフロアパネル
  • トランクフロアパネル
  • ルーフパネル

一方、修理しても「修復有り」とはならないヶ所もあります。以下に挙げるものは、修復、交換したとしても修復有りとはみなされません。

  • ボンネット
  • ドア
  • フェンダー
  • サイドシルパネル
  • ロアスカート
  • フロント/リアバンパー
  • トランクリッド
  • ガスリッド

大まかに言えば、「修復した所がボルトやネジで交換できるかできないか」で判断されているという理解でいいでしょう。

実は事故車で失敗の対策

自動車の業者間取引には、「自動車公正取引委員会」「日本自動車査定協会」「日本中古自動車販売商工組合連合会」という3つの組織が関与しています。

そのため販売店での取引では滅多にないとは思いますが、注意すべきなのは個人での売買です。

もし販売店での事であれば、消費者センターに報告するなどの手段が取れますが、個人での取引では、売り手に直訴するしかありません。

それが可能な間柄でも、後々関係が悪化する可能性もあるので、そういったデメリットが含まれている事を十分認識する必要があります。

失敗⑫MTを運転できるのは自分だけだった

MTが運転できることは今の時代貴重な存在と言えるのですが、それが故に車のチョイスに気配りが求められるようになったと言えるかもしれませんね。

特にMTの運転自体に価値を見い出している人にとっては、手放しがたい条件なのではないでしょうか。

しかし、それが通用するのも独身なればこそ、配偶者や子供がおられる方は「家族のライフスタイル」を考慮せねばなりません。

MTを運転できるのが自分だけで失敗の対策

このケースにおける対策は3通りあります。

  • 配偶者にMT免許を取ってもらう
  • ATのセカンドカーを買う
  • 車を手放す

とはいえ、せっかく買った車を手放すのは悲しいですし、MT免許を取ってもらうのにも時間とお金、何より深いご理解とご協力を得なければなりません。

どれをとってもお金がかかるものですが、一番現実的なのは「もう一台ATのセカンドカーを買う」となるでしょう。

失敗⑬デカすぎて自宅の車庫に入らない

自宅に車庫がある場合でも、普通車が停めれるスペースが確保できているとは限りません。

軽自動車しか停められない物件もあるからです。

また、幅は十分でも奥行きが足らず、道路にはみ出してしまう事もあり、そうした場合は本来駐車場として認可されないものです。

特に軽自動車やコンパクトカーからサイズアップした車に乗り換えた時は、降りられないほど幅がキツキツだったり、奥行き足らずではみ出したり、そもそも入らなかったりする可能性があります。

自宅の車庫に入らなくて失敗の対策

まず、買う前にその車のサイズと車庫のサイズを比べましょう。

車庫の奥行きは境界線から1cmでも内側に入ればOKなのですが、乗り降りのスペースも考慮すべきなので、ある程度の余裕が欲しい所です。

もし、納車してから「しまった、入らない」となってしまった場合は、月極駐車場を契約するのが一般的ですね。

失敗⑭憧れの「左ハンドル」がどうもダメだった

外国産メーカーの車に憧れを抱く人は多い事でしょう。

古今東西、「成功者のステータス」な印象がいまだ根強く、外車の証の左ハンドル車を所有する優越感は何とも言えないものがあるのではないでしょうか。

しかし、いざ左ハンドル車を運転してみると、強烈な違和感を覚える人も一定数おられるようです。

それは、日本の交通が「左側通行」によるものと思われます。

日本で免許を取る場合、日本の左側通行にのっとって教習を受けます。

その状態で助手席側が運転席になるだけでも、右左折の動きからウィンカーやワイパーレバーの位置など、かなり運転感覚は違ってきます。

憧れの左ハンドル車がどうもダメで失敗の対策

この場合の対策、というより、「選択肢」的になってしまいますが、2択だと思われます。

  • 場数を踏んで、とにかく「慣れる」
  • 「自分の手に余る」と見切りをつけ、国産車、若しくは右ハンドル車に乗り換える

どちらの選択もアリかと思います。

自分の憧れを名実ともに自分のモノにするため努力するのも人として素敵ですし、自分の力量を見極めて「手放す」勇気が出せるのも「引き際を心得た」立派な判断だと思います。

失敗⑮オープンカー買ったら雨漏り

イメージです。

極上の解放感が得られるオープンカーは、意外にも憧れる車の部類だったりしますが、解放感故の泣き所が「雨漏り」です。

これは、「ソフトトップ」と呼ばれる、屋根がほろタイプのオープンカーの経年劣化による宿命とも言われています。

画像:モーターファン

幌には当然、防水処理がされていますが、経年劣化で硬化が進むと割れてきます。そんな幌の弱点を改善させたのが「ハードトップ」という車の屋根をそのまま折り畳めるようにしたタイプのオープンカーです。

ソフトトップよりも格段に雨漏りのリスクが軽減されていますが、折り畳む構造故に防水のゴムパッキンの劣化、硬化で雨漏りします。

画像:くるまのニュース

オープンカー買ったら雨漏りで失敗の対策

これも事前に雨漏り保障」的なものに入っておくのが効果的です。

幌の場合、修復しても別の所で雨漏りしたりと追いかけ的になり、見栄えも悪くなります。

雨漏りしたら保証で新品に替えてもらいましょう。

また、幌は日差しによるダメージも負いますので、保管方法も重要です。

屋根付きの車庫が理想ですが、そうでない場合はカバーをかぶせるひと手間が幌の劣化とイタズラを防止します。

まとめ

ちょっとしたことから、対処に戸惑うことまで、一口に「失敗」と言ってもたくさんあるものです。

ですが、状況を正確に把握し、それに準じた情報を仕入れることで、解決の糸口が見えてくるでしょう。

この記事が「転ばぬ先の杖」になれば嬉しいです。

コメント

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