購入の決め手「試乗」の有効な乗り方を解説。賢く乗って極上の車を見極めよう!

自動車

こんにちは。塾長です。

突然ですが、自動車を購入する際は何を「決め手」にしますか?

「燃費」や「価格」など、エンドユーザー(商品を購入して実際に使う人)によって様々あると思いますが、「試乗」に重きを置いてみるというのはどうでしょう。

これ!という車両が決まったら

マイカーを選ぶとき、まず初めに何を基準に持ってきますか?

自動車メーカーが真っ先に浮かぶ人、車種まで絞り込んでいる人、スタイル(車両形状)で選ぶ人…様々ですね。

「ちゃんと走れば何でもいい」なんて極端な人もいるかもしれません。

そんな極端なケースはちょっと置いておきまして、実際車の購入を考える時、時間をかけて思案を巡らせ、時に周りの人に相談して「これ!」という車種に到達するプロセスは、多くの人に共通する事ではないでしょうか。

実は最後の1車種に絞り込んだところからがスタートと言うことはあまり認識されていません。

デフレ下における緊縮財政の昨今、我々消費者は色々な意味で「賢く品定め」しなければならなくなっています。

まして車は高額商品の代表です。その品定めの方法の一つとして解説していきます。

公開情報を総チェック

今は情報化社会です。パソコンがなくても、スマートフォンがあればある程度突っ込んだ情報も調べが付きます。

最後の1車種についての情報も、発売されたばかりの新型車両でなければ、かなりの情報が公開されています。

それらを駆使して情報収集を行うことで、知り得なかった意外な事実や、見えなかった盲点が見えてきたりするものです。

まず、その車の事を「知る」のが第一歩です。

新車のカタログデータも参照(中古車の場合)

「これ!」と決めた車種が中古車の場合は、「同じ状態の中古車は二つとない」とまで言われています。

情報の量には苦労しませんが、突き詰めて知りたい事が「ケースバイケース」になってしまいがちです。

そこで、新車のカタログデータを参考にするということも、目星をつけた車の「対比」として有効な目安の一つであることを覚えておいて損はないでしょう。

あえてウィークポイントを探す

車を購入となると、どうしても「良い点」にばかりフォーカスしてしまうのが消費者心理というもので、とかく「悪い点」は見ないようにしてしまうものです。

これは、そうすることで「買って良かったんだ」と、自分を納得させることができるためです。

ですが、この心理は非常に危ういもので、消費者心理を利用する販売店スタッフも存在するということを心得なければなりません。

そんな販売店スタッフの誘導に惑わされないためにも、目星のつけた車のウィークポイントを正しく把握しましょう。

そして、全てを理解した上で

「それでもこの車がいい!」

と思えたら、その車のオーナーになる資格を得たと言えるのではないでしょうか。

ノートやPCに書き込む

アナログ世代の人は、記憶しきれないインプットがある場合は、書いて記録したものです。

個人差はありますが、人は書く事で頭の中を整理していく能力があると言われています。

クルマの利点、不利点を列挙するだけでも、その車に対する見方が整理されるはずです。

PCやタブレット端末などに書き込むのもアリでしょう。

「ぱっ」と見た時、すぐに比較対照できるようにレイアウトを工夫すると、なお効果的なものになります。

例えば、右半分は利点、左半分を不利点として箇条書きに挙げていけば視覚的にも比較が容易になり、重要と思われるものには赤でマーキングするなどのアレンジを入れるとより分かり易いものとなるでしょう。

疑問点も付随して書き足す

箇条書きで列挙していくと、時にふと疑問が沸くことがあります。

その疑問をネットで調べるもよし、販売店スタッフに対してのカマかけに使うもよし(やり過ぎ!?)です。

そんなことも考慮して、列挙するそれぞれのポイントにはスペースを開けておきましょう。

疑問点がなくても、見た時にスッキリします。ギチギチに詰まった文章は見づらいですからね。

良い点を書き込む

悪い点、至らない点の反対には、利点、良い点など、評価されている事象もあるものです。

不利点を書き終わったら、今度は利点を書き出してみましょう。

何か見えてくるものがある…かもしれません。

良い点、評価されているポイントを書く

上記同様、不利点の隣に列挙していくと理解し易くなるでしょう。

また、不利点の時は「疑問」でしたが、利点の場合は、評価されているポイントを短くまとめることで、さらに充実したものになります。

もし評価が分かれていたり、評価自体されていなかったりする場合もありますが、そんな時は個人的見解でOKです。

その車両を好きな理由も書く

元をたどれば、「そもそも論」になってしまいますが、その車両を好きな理由を書いておきましょう。

先にも述べたように、人は書く事で頭の中を整理すると言います。

「スタイリングがお気に入り」「以前から憧れていた」など、簡単にでも書いておくことで、見返した時に自分の思いを客観視することができます。

自分の生活スタイルに照らし合わせる

めぼしいクルマに対してのマインドセットができましたでしょうか。

次は、現実的な事に視点を移します。

つまり「今の自分の生活スタイルにマッチする車なのか?」を見極めていきます。

自宅周辺の道路事情

まず、自宅周辺の道路はどんな状態ですか?

道幅も広く、車通りも多くはないとしたら理想的ですが、この島国日本、そうそう好条件の立地ばかりとはいかないのが残念なところ。

車一台がやっと通れる道幅だったり、幅は十分でも交通量が多かったり急な坂道に面していたりするところも珍しくはありません。

いくら憧れていた車でも、例えば道幅の狭い所にLサイズ車や、4WD車は向かないですよね。

これらは「意外な盲点」になりうるものですから、買ってから「しまった」とならないためにも、しっかり把握しておきましょう。

こちらの記事↓は、失敗談特集です。箸休めにご覧ください。

保管場所

車は、所有するための手続きのなかで「車庫証明」というものがあります。

これは、「この車を納めておく場所がありますよ」ということを証明するもので、警察署で手続きします。

自宅に駐車スペースがある場合は自宅の登録となりますが、無い場合は駐車場を契約してからの手続きになりますので、二度手間にならないよう注意が必要です。

家族構成

当たり前のことですが、車はそのスタイルによって性能、性格、得手不得手がハッキリと別れます。

例えばGTレーシングカーを基に造られたスポーツカーは、スマートなスタイルで、スピードも出ますが、燃費が悪く、車内が狭いため荷物が積めず、実用的ではありません。

また、事故のリスクが高いため、保険各種が高額になりがちです。

かたやハイブリットカーは、近未来的な内装が若年層に受けが良く、燃費も有利に働き、優遇税制の恩恵も(ほぼ期限付きですが)受けられる半面、エンジンパワーに乏しく、ハイブリッドシステムの重さのためか重量配分にバラつきがあり、「キビキビした走り」は苦手です。

加えてハイブリッド専用のバッテリーが高価で、交換工賃含め数十万単位の出費が交換時期に発生します。

こういった車の性格を把握し、自身の家族構成にあてはめれば、目星をつけた車の「適正」が見えてくるでしょう。

上記をふまえて、自身が独身ならスポーツカーもアリですが、既婚者で子供がいる場合はちょっと適正とは言えなくなるでしょう。

財務管理

さて、肝心の「お金」の話です。

自動車と言うのは「高額商品」の代表とも言えるものですね。

加えて所有している限り税金や保険料、オイル交換などのメンテナンス代がかかる枷物かせものです。

よほどのお金持ちでない限り、車を買うときにしっかりした「プラン」を立てることが必須項目となるのは、もう常識ですよね。

その車の平均相場価格を割り出し、その金額を基に「オートローン」を謳っている銀行などの金融機関の金利を調べ、月々の返済額をシミュレーションしましょう。

ローンシミュレーションが簡単にできるフォームを用意しているホームページを持つ金融機関もありますので、一度チャレンジしてみてもいいでしょう。

ここまで結構めんどくさい下準備を申し上げてきましたが、事前にこれらをすることによって、販売店の提携するローン会社の試算(見積もり)と照らし合わせることができ、「買ってからの将来設計」が立てやすくなりますので、是非取り入れる事をお勧めします。

他車の選択肢

下準備の最後の仕上げとして、「他の車種」という選択肢はないか?ということを自分に問いてみてください。

クルマというのは、必ずと言って良いほど似通った性能の「ライバル車種」が存在します。

トヨタのヴォクシーなら日産のセレナ、スズキのワゴンRならダイハツのムーヴと言った具合です。

ここで重要なのは、「自分が本気で欲しいクルマ」か「条件さえ満たせば欲しいクルマ」かの違いです。

本気で欲しいのであれば、他に選択の余地はないですし、条件さえ満たせればいい場合は、またリサーチを追加すれば良い、ということになります。

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